逆子体操のやり方とポイントを紹介○

安産祈願・子宝祈願で有名な宝塚市中山寺近くにある鍼灸整体院。

JR宝塚線中山寺駅から徒歩2分・阪急宝塚線中山観音駅から徒歩7分。逆子の妊婦さん赤ちゃんとご一緒でも通いやすいです。

こんにちは ハリニックよこい鍼灸整体院の院長 横井です。

 

妊娠が分かって幸せな気分でいたのに、30週前の妊婦健診で「赤ちゃんが逆子になっていますね・・」などと先生から言われると、不安な気持ちになる妊婦さんもいらっしゃると思います。

逆子はそのままでも治るケースもありますが、出来ることなら自然分娩で生まれてきてほしいですよね。

そんな逆子ママさんに産院からおすすめされるのが逆子体操です。

今回は逆子体操のやり方や効果について、逆子体操を行なう際のポイントや注意点を書いてみます。

逆子体操の効果は?

 

赤ちゃんが逆子の場合、頭が上に位置しているため、経膣分娩であると産道に長く留まることになるので、リスクが高まります。そのため、妊娠36週までに逆子が治らなければ、多くの場合帝王切開によるお産の説明が行われます。

しかし、帝王切開を一度行うと、次の出産も帝王切開による分娩になったり、第二子が逆子で手術が必要になるケースだと、産後のお身体の回復が長めにかかってしまうこともあり、出来れば自然な分娩を望まれる妊婦さんが多いのが事実です。

そこで、妊娠35週までに逆子体操をおこなって、赤ちゃんを適切な位置に導くことが、クリニックからも推奨されます。逆子体操とは特別な運動・エクササイズではなく、逆子ちゃんにクルッと回ってくれるのを促すためのポーズを取ることです。

ただし、逆子体操が100%逆子をなおすわけではありませんが、逆子体操をしている時に赤ちゃんに話しかけながら行うことで、ママの気持ちが逆子の赤ちゃんに伝わってくれるので、リラックスしてなさってくださいね。

実際に逆子体操をおこなったことで逆子が回ってくれた、と報告されています。お身体に無理のない範囲で逆子体操を試し、少しでも不安を解消できればと思います。

体操を行う妊婦さん

逆子体操のやり方

逆子体操をすることで、赤ちゃんの頭をママの骨盤より下に向けることが刺激になり、胎動を活発にすることが期待される運動です。この体操は主に2つの方法、胸膝法とブリッジ法があり、それぞれが赤ちゃんの頭を適切な位置に導くために役立ちます。

胸膝法

胸膝法(きょうしつほう)は、お尻を上げた状態で四つん這いになり、骨盤の位置を頭より高くする逆子体操です。

  1. お尻を高く上げて四つん這いになる
  2. 両手はまっすぐ前に伸ばす
  3. はじめは数分から慣れてきたら15分ほど行う
  4. 終わったら急に立ち上がらずに数分間横になる

ブリッジ法

 

ブリッジ法は仰向けになってブリッジのようにおなかを持ち上げる逆子体操です。

  1. 布団やヨガマットに仰向けに寝る
  2. クッションやタオルを腰の下に入れ骨盤を持ち上げる
  3. 最初は数分から慣れてきたら10分ほど姿勢をキープする
  4. 終わったら数分間横向きに寝る

クッションだけでは身体がしんどいという場背中背中や腰に違和感があるようでした無理にはなさらないでください。

逆子体操をはじめるのはいつから・・?

逆子自体は妊娠20週の後半のころから言われることもありますが、その頃は赤ちゃんがまだ小さく、子宮の中を自由に動き回れるので、この時期に逆子体操をなさらなくてもいいようです。

逆子体操を始めるのは、おおむね妊娠30週から後が良いとされています。

妊娠35週ごろになると、担当の先生から「帝王切開になるかもしれない」と言われるケースが多いようです。そして、妊娠36週になっても逆子が直らない場合、帝王切開の日取りを決める流れとなるのが一般的です。

そのため、逆子体操は妊娠30週の後から妊娠35週にかけて行なってください。

おすすめの逆子体操のしかた

逆子体操は簡単なポーズをとるだけの体操なので、特に難しいことはありません。ただ、逆子体操をしてる際には無理にはなさらないでくださいね。

逆子ちゃんがクルッと回ってくれるように、逆子体操の効果を高めるためのポイントをご紹介します。

身体が温まるような服装で

逆子体操を行う際には、リラックスしたご気分と服装で始めましょう。それと、お体を温めるようにしましょう。逆子体操をしていると、すこし汗ばむくらいの服装でなさるとさらに効果が上がります。

手足の冷えが直接逆子の原因になるわけではありませんが、お体が冷えていると、筋肉もお腹も固くなってしまいます

おカラダやお腹の筋肉が冷えていると、子宮まで固くなってしまいます。そうなると、赤ちゃんが動くスペースも少なくなってしまうと考えるので、逆子ちゃんのポジションから動きづらくなってしまいます。

逆子体操をより効果的にするために、入浴後などお身体が温まっている時に行うとさらによいでしょう。

お気持ちは前向きにポジティブシンキングで


「逆子のままだったらどうしよう」・「帝王切開だけは避けたいな」・「私の過ごし方が悪かったのかしら」などとあまり心配やネガティブな思考で逆子ちゃんの事を考えすぎるとストレスになってしまいます。そうなるとさらに血液の循環が悪くなって逆子ちゃんが回りにくくなってしまいます。

東洋医学の概念では、お悩みがあると熱が頭に偏り、お腹からしたの足先まで、下半身が冷えると考えられています。

逆子体操をするときは、赤ちゃんが回ってくれて、自然な分娩のよって赤ちゃんと会える瞬間をイメージしながらなさってくださ必ず必ず逆子ちゃんが回ってくれる!とポジティブな考えで逆子体操をしていきましょう。

逆子体操の注意点

 

逆子体操はゆっくり、ゆったりと行う体操なので、お腹の赤ちゃんにリスクはありません。それでもいくつかの注意点があるので、気をつけながら逆子体操をしていきましょう。

先生や助産師さんに教えてもらった体操だけで十分です

逆子体操を行なう場合に気をつけてもらいたいことは、先生や助産師さんからアドバイスがあった逆子体操だけおこなってください。ネットでお調べになって出てきた逆子体操の運動であっても、避けた方が良いケースもあります。

いろいろとなさらなくても、産院で教えてもらった逆子体操をしていきましょう。

無理な動きならやめましょう

逆子体操をなさったママから「逆子体操をしたら腰が痛くなった」というご相談もありました。妊娠されてお腹が大きくなってくると、どうしても運動不足気味になり、腰やお尻の筋肉が固くなってしまいます。

そのようなお身体で、腰や骨盤を高く持ち上げる逆子体操をすると、腰痛になってしまうリスクもあります。逆子体操をしていて腰に痛みが出たら無理をせずにおやめくださいね。

逆子体操以外に回ってくれる方法は・・?

 

逆子体操以外にも、逆子ちゃんが回ってるれる治療法や施術などがいくつかあります。逆子体操と同様に必ず逆子が確実に回ってくれるという事ではありませんが、試してみる価値は十分にあります。

産院やクリニックでは外回転術

逆子のことを医学的には骨盤位と呼ばれます。それを矯正するために「骨盤位外回転術」という方法が産院やクリニックで行われるケースもあります。宝塚市内でしたら山本にある「平野マタニティクリニック」ではおこなわれています。

外回転術は以下のような手順で行なわれるようです。

  1. 仰向けに寝た状態で骨盤の位置を頭よりも高くする
  2. 子宮の筋肉を柔らかくするための点滴や痛み止めを投与する
  3. 徒手でおなかの赤ちゃんを回転させる

外回転術で逆子がなおる確率は60%ほど言われています。そして、クリニックによっては、外回転術をおこなっていないところだと、初めから帝王切開が選択されるケースもあります。

 

鍼灸院での逆子のお灸や鍼

ハリニックよこい鍼灸整体院でも逆子のお灸(はり・おきゅう)や鍼の施術を行なっています。そして、逆子が改善されたという例は多数あります。

逆子ちゃんにお灸をして、回ってくれるのを促すということは、それこそ江戸時代から行われていたそうです。また、鍼によって下半身の血の巡りをよくしたり、お腹を柔らかくしたりすることで、逆子ちゃんの動きを促したり、逆子ママさんのリラックスやストレスケアにも鍼灸は大変有効です。

 

おすすめは胎児への語りかけ

妊娠中は、お腹をなでながら赤ちゃんに話しかけることを自然になさっていると思います。そのときに「頭は下よ・・!」と言いながら、語りかけてください。医学的・科学的根拠は、まず無いと思いますが、ママさんのお気持ちは必ず伝わってくれます。そしてなによりお腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取ることが、逆子ママさんのリラックスになり、おなかの赤ちゃんにも良い影響があると考えます。

おなかの赤ちゃんは、お母さんの声が分かってるようで、お母さんが話しかけると、胎児が反応するそうです。

逆子の施術もしていきながら、お腹の赤ちゃんにやさしく「クルッと回ってくれるとママはうれしいな・・」などと語りかけながら、リラックスしてお過ごしくださいね。

まとめ


科学的・医学的なエビデンスは、なぜ逆子になるのかハッキリとした原因は分かっていません。

そして、決定的に100%回ってくれる効果がある改善法もありません。とはいえ、赤ちゃんのために何かしてあげたいのは、やさしい母性のあるママの気持ちそのものだと思います。

このブログで紹介した逆子体操などの方法も、逆子を改善するための1つの選択肢です。

そのうえで、おなかの赤ちゃんに話しかけながら、リラックスした気分で取り組んでみてくださいね。