逆子の詳細ページ

安産祈願・子宝祈願で有名な宝塚市中山寺近くにある鍼灸整体院。

JR宝塚線中山寺駅から徒歩2分・阪急宝塚線中山観音駅から徒歩7分。

妊婦さん赤ちゃんとご一緒でも通いやすいです。

こんにちは ハリニックよこい鍼灸整体院の院長 横井です。

 

逆子(骨盤位)」とは

赤ちゃんはママのお腹の中ですくすくと成長し、妊娠の後期にはいる頃には、頭を下にして出産に備えます。しかし、時には頭が下に向かない胎位異常がおこることもあり、このように頭が上で足が下になった状態の赤ちゃんのことを「逆子」といいます。

「逆子」にはいくつかのタイプがあり、赤ちゃんの位置によって主に3つに分けられます。

  • 縦位:ママさんのカラダの縦軸と、赤ちゃんの縦軸が合致しているケース
    頭位(正常な姿勢)… 全体の約95%が通常の位置
    骨盤位(多くの逆子)… 全体の約5%ほどが頭と足が位置異常となっています
  • 横位:ママさんの体の縦軸に対して、赤ちゃんが垂直になっている… かなりまれなケース
  • 斜位:ママさんの体の縦軸に対して、赤ちゃんが斜めになっている… これもかなりまれのようです

妊娠中の赤ちゃんの位置には「縦位」という2つのタイプがあり、通常、赤ちゃんは頭を下にしており、頭が産道に近い位置にあるため、これを「頭位」と呼びます。

一方で、赤ちゃんの頭が上になっている場合は、産道に近い部分が足や骨盤になります。この状態を「骨盤位」と言い、一般的に逆子と呼ばれているポジションがこのケースです。

赤ちゃんの姿勢によって「骨盤位」をさらに細かく3つに分類することができます。

  • 臀位 でんい:赤ちゃんがV字のようにカラダを曲げているような姿勢で、単臀位、複臀位、不全複臀位があります
  • 膝位 しつい:赤ちゃんが膝立ちをしている姿勢で、全膝位と不全膝位があります
  • 足位 そくい:赤ちゃんが立っているような姿勢で、全足位、不全足位があります

おおむね30週前後に受ける妊娠健診で「逆子ちゃんですね。」と診断されても不安にならないでくださいね。

逆子について

  • 妊娠24~27週には、全胎児の約20~30%が逆子の状態になるとされています。実際に、この時期に逆子になる赤ちゃんは意外と多いのです。
  • 逆子は自然に正しい姿勢に戻やすいのは28~30週ごろとされています。しかし、一度治った逆子が再び逆子に戻るケースも希にあります。
  • 逆子の状態で出産を迎えるケースは全出産の約3~5%であり、安全性を優先して「帝王切開」が選ばれます。

妊娠27週から28週の妊婦健診で逆子と診断されますが、多くの逆子ちゃんママは自然に正しい位置に戻るため「心配せずに次回の健診まで様子をみましょう」「逆子ちゃんの体操はそれからで十分です」となるケースが一般的です。

そのため、ハリニックよこい鍼灸整体院で「逆子のお灸でサポートプログラム」などを30週以降から始めることをお伝えしていました。

しかし、最近では産休に入るまで働く妊婦さんが増え、お忙しくされている逆子ちゃんママさんは、来院されるまでに妊娠数週が進んでしまいます。そうなると、逆子の診断を受けてから時間が経ってしまい、逆子ちゃんが回ってくれるのが難しくなる傾向にあります。

このような状況を踏まえ、ハリニックよこい鍼灸整体院では、逆子と診断されたら、早めに「逆子のお灸や逆子のサポート鍼灸整体」を開始し、逆子ちゃんが回ってくれる逆子のお灸を行うことをお勧めしています。

お腹の中の逆子ちゃんが小さいほど、クルッと回ってくれることが期待できるので、お早めにご来院ください。

逆子」になる時期は・・・??

いつから「逆子」になったのかと、逆子ちゃんママさん自身がはっきり分かるわけでもなく、25週以降の妊婦健診で先生から言われて初めて逆子になったと分かるケースがほとんどだと思います。

 

逆子」と言われたら・・・

赤ちゃんはママのお腹の中で活発に動いているため、逆子も自然に回ってくれることがあります。しかし、出産時まで逆子が治らない場合、自然分娩は困難になり、赤ちゃんにもリスクが生じるため、通常は帝王切開が選択されます。

産院・クリニックでは、妊婦と赤ちゃんの安全を最優先に考えると、帝王切開が最善の方法とされています。そして、逆子の状態でも赤ちゃんに異常がないので、ほとんどの先生は逆子を大きな問題とはみていないと思います。

妊婦健診では、30週頃に逆子であることが判明しても、先生は特に何も言わないこともあり「逆子ですね、次回まで様子を見ましょう」という対応が一般的です。

しかし、33~34週の妊婦健診で逆子と確認されると、帝王切開の日程や段取りの説明をされて、そのときになり「逆子だから、もしかして自然分娩ができないかも・・」という現実に直面し、多くの逆子ちゃんママさんが慌てることになります。

そのため、逆子と言われたら、早めにご来院されることをお勧めします。

逆子であると分かった時点で、なるべく早くから逆子のお灸を始めて、1日も早く逆子ちゃんにクルッと回ってもらい、出産まで逆子の再発を防止することがとても大切です。

逆子」の原因

逆子になる原因は、医学的なエビデンスはよく分かっていません。ただ逆子になりやすい要因としては以下のようなことがあげられます。

  • 子宮の形や大きさなどの問題
  • 妊娠する前のライフスタイル
  • 逆子ママさんのお身体のコンディション

などが考えられます。

逆子ちゃんママのお身体からみると

  • 子宮のサイズ・形状・奇形
  • 子宮筋腫の有無
  • 狭骨盤などのサイズ
  • 前置胎盤・低置胎盤などの胎盤の異常

子宮や胎盤の形状や位置などに問題がみられることによって、赤ちゃんのポジションに制限が加わり、お腹の中で自由に動き回ることができなくなってしまい、逆子になる可能性があると考えられます。

赤ちゃんからの原因は

  • 羊水が多い
  • 双子ちゃん
  • 赤ちゃんの動きの質・量
  • 低体重の赤ちゃん

赤ちゃん側の問題で逆子になる可能性が高まるケース

 

逆子ママさんのライフスタイル

  • デスクワークが長く猫背の姿勢
  • 妊娠しての急激な体重増加
  • 日頃から運動不足
  • ストレスを感じている
  • 妊娠前からの睡眠不足
  • 足腰・下半身の冷え
  • 忙しく産休まで休めない

上に挙げたケースはすべて、お身体全体および、内蔵・子宮への血の巡が悪くなってしまいます。お腹が緊張したり、赤ちゃんのお部屋である子宮や、ママのお腹が張ったり硬くなったりすると、赤ちゃんが自由に動きまわりにくくなると、逆子ちゃんになってしまう可能性があるのです。

東洋医学は「気・血・水」の循環や、足腰、下半身の冷えに焦点を当て、これらの問題を改善させていきます。逆子ちゃんママのお身体が温まり「カラダもアタマもココロ」もほぐれてくると逆子ちゃんが動きやすくなり、正しい位置に戻りやすい環境を整えていく施術をしていきます。

逆子」であることのリスクは?

逆子の状態だとこのようなリスクや問題が考えられます。

 

前期破水・早産のリスク

足位や膝位のポジションだと出産予定日の前であっても、赤ちゃんの動きにより前期破水や(30~50%の確率で発生)、臍帯の脱出、さらには赤ちゃんの脱出が起こるリスクがあり、これらの状況は早産につながる可能性があります。特に足位や膝位の場合、赤ちゃんが足を動かすことでこれらが引き起こされることがあり、注意が必要とされています。

分娩時の外傷リスク

通常、赤ちゃんは大きな頭を使って、産道を広げて出産しやすくしますが、逆子の状態で自然分娩を試みると、手足が産道に挟まったり、脱臼するリスクがあります。

さらに、頭が最後に出るため難産になることがあります(牽引による分娩外傷は正常分娩の2倍)。そのような状態になってしまうと、赤ちゃんへの酸素供給が不足してしまうことになり、出産に時間がかかったり、出生後に問題が起こるリスクが高まってしまいます。

ただし、そのようなリスク回避のために安全な分娩手段の帝王切開での出産になるので、不安にならないでください。

「帝王切開」でリスク回避の分娩に

かつての時代では(日本では約150年前に最初の帝王切開が行われたそうです)、逆子ちゃんでなくても出産は非常に危険な行為でした。逆子の状態で生まれてくると分かるのは、分娩が始まり、赤ちゃんの手足が見えてきてからだったそうです。

自然分娩で逆子を出産すると、大きな頭部が最後になるため、赤ちゃんが産道に長くとどまるために、窒息するリスクが高まります。特に、最初に出る部位が小さい場合、産道が充分に広がらず、リスクはさらに高くなります。

これらの理由から、逆子の場合は予定帝王切開が推奨されています。これにより、母子ともに安全を確保することができるのです。

 

帝王切開」が行われる時期について…

帝王切開の時期は、通常38週前後のあたりに予定されます。
  • 赤ちゃんが充分に成長・発育している
  • 安全に出産できるように陣痛や破水が起こる前におこないます

などといった要因を考慮しておこないます。

 

逆子にする外回転術とは

妊娠35週を過ぎても逆子が治らない場合、外回転術という手法で赤ちゃんの位置を修正することがあります。

外回転術とは、医師がお腹の上から赤ちゃんをゆっくりと回転させ、頭が下になるように調整します。外から赤ちゃんを動かすの・・・??と心配なさると思いますが、赤ちゃんの安全を最優先に考え、心音やエコーなどのサポートが万全な状態で行われています。

ただし、外回転術が必ずしも成功するとは限らず、改善しないケースもあるようです。

また、外回転術の受ける際には多少の痛みが伴うことがあるようです。

 

逆子と東洋医学の鍼灸

東洋医学の鍼や灸は、長い歴史を経て現代にも受け継がれる経験医学・伝統医学です。効果は経験的に知られていますが、西洋医学の視点からはその作用機序が科学的にはまだ十分には解明されていません。

しかし、最近になって鍼や灸がどのようにして効果を発揮するのかについての理解が深まりつつあります。世界中で行われている基礎研究や臨床研究により、その効果が少しづつ立証されてきており、WHOでも鍼灸の有効性を認める疾患や症状が多数報告されるようになりました。

私も鍼灸師になり40年ほど経ちますが、日々の施術で鍼灸によって起こる不思議な現象を目の当たりにし、今でも驚きながらその大きな可能性を感じています。

当院の得意とする逆子治療では、足の特定のツボに灸をすることで、赤ちゃんが活発に動き、逆子が正常な位置に戻ることがあります。お腹ではなく足先のツボにお灸の刺激することで逆子がなおるのは、正直に不思議な現象だと今でも感じています。

最後に

逆子でお悩みの妊婦さん、不安な思いをそのままにせずに東洋医学に頼ってみてはいかがでしょうか?。

逆子のお灸は、早ければ早いほど回ってくれるケースが多いです。
ぜひお早めにご相談ください。